岩手県の空き家率もどんどん高くなってきていますね。八幡平市や釜石市、二戸市、九戸郡洋野町、遠野市等で増えてきているようです。
八幡平市は空き家率が20%を超えるほどになってきているので深刻ですね。
岩手県全体の空き家数は7万戸以上あるようです。
こういった岩手県にある空き家を所有していたり、将来的に相続などで所有する可能性のある方は、空き家の解体というの一つの選択肢として考えておかなければいけません。
もう0円で良いので空き家をもらってください・もらってほしい・差し上げますという人もいるとは思いますが、無償譲渡だとしても不動産業者が入らないのでややこしい部分が多いですので、まずは解体して売るということを考えたほうが良いでしょう。
とりあえず岩手県にある自分の空き家の解体がどれくらいの金額なのか?というのが全く想像がつかないと思いますので、クラッソーネという解体業者の一括見積サイトを使って見積もり比較してみるといいでしょう。
※注意:岩手県エリアは雪の影響で3月までは工事できない可能性があります。
クラッソーネは岩手県の優良企業のみが参加していますので、クラッソーネを利用することにより悪徳業者に引っかかるという心配はありません。
また、数社の優良企業から見積もりを取ることで、どこの解体業者が一番安くしてくれるのか?というのが一目で分かりますからね。
ですので、空き家や倉庫・ブロック塀などの解体を考えている方は、まずはこのクラッソーネで見積もりを取ってどれくらいの金額なのかというのを見てみるといいでしょう。
空き家の解体には結構お金がかかるのですが、補助金や助成金が受けられる可能性もあるので確認しておくといいでしょう。
岩手県の空き家解体での補助金や助成金は以下のようになっています。細かいことに関しては各地方自治体に問い合わせて確認するようにしてください。解体工事に関しての補助金や助成金ですので、空き家での定住者支援等は省いています。
注意:情報が間違っている可能性もありますので、必ず市町村に問い合わせるようにしてください。
大船渡市 | 補助金・助成金なし |
---|---|
一関市 |
空家等の所有者が、金融機関から借入して解体する場合に、借入金額の利子を市が支援します。
【問い合わせ先】 |
奥州市 |
安心・安全な住環境づくりを促進するため、危険な空き家の除却工事を行う方に対し、その除却費の一部(最大50万円)を補助します。
【問い合わせ先】 |
岩手郡雫石町 | 補助金・助成金なし |
岩手郡葛巻町 | 補助金・助成金なし |
岩手郡岩手町 | 補助金・助成金なし |
岩手郡滝沢村 | 補助金・助成金なし |
胆沢郡金ヶ崎町 |
町民の財産の保護及び生活環境の保全を図るため、空き家の除却工事を行う方に対し、その除却工事に要する経費の一部(最大100万円)を補助します。
【問い合わせ先】 |
北上市 |
空き家の解体撤去の費用の一部を補助します。(北上市空家等解体撤去補助金)
【問い合わせ先】 |
---|---|
久慈市 | 補助金・助成金なし |
釜石市 | 補助金・助成金なし |
気仙郡住田町 | 補助金・助成金なし |
上閉伊郡大槌町 | 補助金・助成金なし |
九戸郡軽米町 | 補助金・助成金なし |
九戸郡野田村 | 補助金・助成金なし |
九戸郡九戸村 | 補助金・助成金なし |
九戸郡洋野町 |
町では、町民が安心・安全に暮らせる良好な住環境の整備を図るため、危険な空き家の解体に係る費用に対し補助金を交付します。
【問い合わせ先】 |
紫波郡紫波町 | 補助金・助成金なし |
---|---|
紫波郡矢巾町 | 補助金・助成金なし |
下閉伊郡山田町 | 補助金・助成金なし |
下閉伊郡岩泉町 | 補助金・助成金なし |
下閉伊郡田野畑村 | 補助金・助成金なし |
下閉伊郡普代村 | 補助金・助成金なし |
遠野市 | 補助金・助成金なし |
---|---|
滝沢市 | 補助金・助成金なし |
二戸市 | 補助金・助成金なし |
---|---|
西磐井郡平泉町 | 補助金・助成金なし |
二戸郡一戸町 | 補助金・助成金なし |
花巻市 |
花巻市では、空家等を解消することにより良好で安心な居住環境の形成、遊休不動産の有効活用と耐震促進を図るため、市内の空家(空き店舗等を含む)等を解体し、新たに建築物の新築を行う方に対し、解体工事の一部を補助する花巻市空家等解体活用補助金を創設しました。
【問い合わせ先】 |
---|---|
八幡平市 | 補助金・助成金なし |
盛岡市 | 補助金・助成金なし |
---|---|
宮古市 |
宮古市では、市内の空家等をリフォーム又は解体撤去を行う者に対し、工事に要した経費の一部を補助します。
【問い合わせ先】 |
陸前高田市 | 補助金・助成金なし |
---|
和賀郡西和賀町 | 補助金・助成金なし |
---|
株式会社アトラスは解体工事業、産業廃棄物処分業、産業廃棄物収集運搬業、 一般廃棄物処理業、使用済自動車解体業、非鉄・金属回収業、イベント用キッチンカーによる飲食業を業務としている会社です。
環境保全に向けた取り組みも強化しており、循環型社会を実現するために貢献している企業でもありますよ。
【住所】岩手県大船渡市立根町字細野23番地3
【電話番号】0192-27-1286
EC南部コーポレーション株式会社は事業の一環に解体事業もあり、解体工事は基本的に自社で解体し、運搬、処分しています。
リサイクル施設と最終処分場を持っていて、Reduse(廃棄物の削減)、Reuse(再使用)、Recycle(再生利用)の3Rを推進している会社です。
【住所】岩手県奥州市水沢佐倉河字慶徳71番地 EC慶徳ビル2階
【電話番号】0197-22-2255
大森工業株式会社は解体工事で豊富な経験実績のある会社です。
安心安全はもちろんのこと、不安がないように現地調査から完了まで解体工事をサポートしてくれますよ。
【住所】岩手県一関市宮下町8番11号
【電話番号】0191-26-2311
株式会社広岡組は「相続」「税金」「不動産」といった空き家にかかわる様々な悩みを相談に乗ってくれます。
今まで培ってきた技術と経験を活かして「解体」はもちろん、廃棄物の「収集・運搬」、「処分、再資源化」その他様々な問題の解決を手伝ってくれますよ。
【住所】岩手県奥州市胆沢南都田下広岡323−1
【電話番号】0197-46-5151
株式会社遠忠は住宅からビルや工場など大小にかかわらずあらゆる建物の解体工事を施工している会社です。
重機保有台数は県内建設業者の中でもトップクラスなので、RC造・鉄鋼造・木造など建物の構造に合わせて施工することができますよ。
騒音や振動、埃などの対策については、環境や状況に応じて最大限の配慮をしてくれますよ。
【住所】岩手県八幡平市大更第24地割8番地の1の5
【電話番号】0195-76-2126
株式会社コウの職人は「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削)の運転」「車両系建設機械(解体用)の運転」をはじめとし「アスベスト作業主任者」「高所作業車運転者」など多数の資格を取得しているので安心して任せることができます。
また、完全自社施工をしているので迅速に対応が可能ですよ。
【住所】岩手県大船渡市盛町字みどり町12-5
【電話番号】0192-26-2607
株式会社ホーム建設は、店舗・新築・外構・給排水・土木・解体工事など様々な工事をしている会社です。
「困った人を助ける」というコンセプトのもとに営業している会社ですよ。
【住所】岩手県盛岡市前九年3-26-1
【電話番号】019-648-3862
私の祖母は、岩手県の過疎地帯で一人暮らしをしています。私は東京都に在住です。
祖母は、岩手県の近所に住まう両親との同居は望んでおらず、住み慣れた家で最期まで過ごすつもりのようです。
しかし困ったことに、祖母の自宅は築70年近い、相当なボロ屋なのです。もちろん住むことはできますし、室内は手入れされています。しかし耐震強度は全くないですし、見た目の悪さや立地の悪さから、買い手がつくとも思えません。
げんに、私や兄弟たちも、相続するには困るだろうなと思います。
土地と家屋の権利は、祖母がやがて亡くなったのちは、実子である父が相続すると思われます。
そのときに解体に踏み切れればよいですが、父も実家を気に入っており、おそらく維持すると思われます。近くに畑があるので、納屋の代わりに使用するでしょう。
困ってくるのは私たちの代です。使い道もなく、遠方に住んでいるために手入れもままなりません。
地元に放置された空き家の雑草を巡ってクレームが入り、遠方から地元まで月一回通って手入れをしている人のニュースを見たことがあります。そうならないか、とても心配です。
祖母の家は近くに住人がいるため、空き家を放置しているとクレームが入ることは予期されます。また、年季が入っていることと、背後が山なので、地滑りや水害での倒壊の危険もあります。
空き家が崩れて隣家に実害が出た場合の補償などを考えると、今からでも古い家を建て替えるか、更地にしてしまうのが良いと思うのですが、私に管理が移るまでは出来ないでしょう。
そして、私に管理が移行したならば、東京から岩手まで出向き、解体工事の段取りや実作業の立ち合いをこなさねばなりません。相続費用もかかるうえに、工事の負担となると、古い空き家を受け継ぐメリットが見えず、頭を抱えてしまいます。
リフォームして民泊や、地域活性化運動をする人々に貸し出すことも考えましたが、過疎地帯なので人が集まらないでしょう。
活用法も対処法も決定打がなく、困ってしまいます。
岩手県における空き家解体の現状は、他の東北地方と同様に、人口減少や少子高齢化が進行する中で重要な課題となっています。特に、岩手県特有の地理的条件や気候、経済的要因がこの問題に影響を与えており、それに対する解決策も地域に特化したものが求められています。以下は、岩手県の空き家解体に関する詳細な分析と岩手ならではの特徴についての情報です。
岩手県は広大な面積を持ち、県内でも都市部と地方部での人口動態に大きな差があります。盛岡市や一部の都市圏では人口減少の影響が比較的緩やかですが、多くの農村部や山間部では急速に人口が減少し、若年層の流出が顕著です。その結果、地方部での空き家の増加が深刻な問題となっており、高齢者が住んでいた家が放置されるケースが急増しています。また、東日本大震災の影響もあり、一部の地域では震災後の移住や復興事業の影響で空き家が増加しました。
岩手県は山岳地帯が多く、冬には厳しい寒さと大雪に見舞われることがしばしばあります。特に、内陸部や北部では、積雪量が多く、気温も低いため、放置された空き家が急速に老朽化する傾向があります。このような厳しい気候条件下で空き家を放置すると、建物の構造が破壊されやすくなり、倒壊のリスクが高まります。積雪による屋根や壁の損傷が進むことで、空き家が周囲の安全に対する危険要素となるケースが多く、早期の解体が必要とされます。
岩手県内の多くの自治体では、空き家問題に対する対策を強化しています。「岩手県空き家対策計画」に基づき、老朽化が進んだ危険な空き家に対しては所有者への指導や解体の勧告が行われています。盛岡市や一関市、奥州市などの都市部を中心に、危険な空き家の解体費用を一部助成する制度も設けられています。これにより、空き家所有者の経済的負担を軽減し、解体の促進が図られています。
助成金の金額は、自治体によって異なりますが、解体費用の50%から最大90%まで支援されることが一般的です。助成を受けるための条件として、空き家が老朽化の進行や地域住民への危険性が高いと判断された場合が多いです。さらに、一部の自治体では、空き家の解体後に土地を有効活用するための助成プログラムも実施されています。
空き家の解体にはさまざまな課題が存在します。まず、岩手県の広い土地面積と地域間の距離が解体業者の派遣コストを増加させる要因となっています。特に山間部や過疎地では、解体業者の数が限られており、解体作業のスケジュールや費用が大きく影響を受けます。また、雪や寒冷地での解体作業には特殊な技術や設備が必要となり、解体コストが他地域に比べて高くなることがあります。
さらに、古い家屋の多くは戦前や昭和初期に建てられた木造建築が多く、これらの建物は現在の建築基準に合わないため、解体時には特別な処理が必要です。特にアスベストなどの有害物質が使用されている場合、その処理には専門的な技術と費用が必要です。こうした要素が、空き家解体のコストをさらに押し上げる一因となっています。
岩手県では、解体後の土地利用も重要な課題となっています。過疎化が進む農村部では、解体された後の土地が活用されず、放置されるケースが多くなっています。これに対処するため、いくつかの地域では地域振興プロジェクトが進行中です。例えば、移住促進プログラムやリノベーションを通じて、空き家を再利用する取り組みが行われています。移住者が空き家を購入してリノベーションし、新しい生活を始めることで、地域の再生を目指す動きが強まっています。
特に、農業や観光業が盛んな地域では、解体後の土地を農地や観光施設として再利用する試みもあります。例えば、遠野市では、古い家屋を農村体験施設として改装し、観光客向けの宿泊施設として活用する事例も見られます。また、空き地を利用した農業プロジェクトや、地域の祭りやイベントに活用することで、地域の活性化を図る動きも広がっています。
岩手県は東日本大震災による影響を大きく受けた地域でもあります。震災によって家屋が損壊し、その後復興が進まないまま空き家となった住宅も多くあります。特に沿岸部では、震災による移住や住民の流出が原因で、空き家問題が深刻化しています。これらの地域では、震災からの復興事業と並行して、空き家の解体や土地利用計画が進められており、震災復興と地域再生が一体となった取り組みが行われています。
岩手県における空き家解体の現状は、人口減少や少子高齢化、厳しい気候条件、さらには東日本大震災の影響など、さまざまな要因が絡み合った複雑な問題です。解体作業自体にはコストや技術的な課題が多く存在しますが、自治体の助成制度や地域振興プロジェクトが支援の役割を果たしています。特に、解体後の土地利用を促進し、地域再生を目指す取り組みが今後の課題解決に重要な役割を果たすでしょう。岩手県ならではの課題に対応するため、今後も自治体、住民、企業が連携し、持続可能な解決策を模索していくことが期待されます。