鹿児島県で空き家を解体するのに補助金・助成金は?倉庫やブロック塀を処分!

鹿児島県で空き家を解体するのに補助金・助成金は?倉庫やブロック塀を処分!

鹿児島県で空き家を解体するのに補助金や助成金は出るのでしょうか?倉庫やブロック塀を処分しましょう。
 

まずは鹿児島県の空き家の解体料金をクラッソーネで一括見積り

鹿児島県の空き家数は年々増加していて、空き家数は15万戸ほどあり空家率は17%を超えるほどになっています。全億平均と比べても明らかに高くなっています。

 

鹿児島県の空き家率を市区町村別に言うと肝属郡肝付町が空き家率27%を超えてトップで、その後に伊佐市、南さつま市、垂水市、阿久根市、志布志市と続いています。

 

こういった鹿児島県にある空き家を所有していたり、将来的に相続などで所有する可能性のある方は、空き家の解体というの一つの選択肢として考えておかなければいけません。

 

もう0円で良いので空き家をもらってください・もらってほしい・差し上げますという人もいるとは思いますが、無償譲渡だとしても不動産業者が入らないのでややこしい部分が多いですので、まずは解体して売るということを考えたほうが良いでしょう。

 

とりあえず鹿児島県で自分が管理している空き家の解体がどれくらいの金額なのか?というのが全く想像がつかないと思いますので、クラッソーネという解体業者の一括見積サイトを使って見積もり比較してみるといいでしょう。

 

クラッソーネ


 

クラッソーネは鹿児島県の優良企業のみが参加していますので、クラッソーネを利用することにより悪徳業者に引っかかるという心配はありません。

 

また、数社の優良企業から見積もりを取ることで、どこの解体業者が一番安くしてくれるのか?というのが一目で分かりますからね。

 

ですので、空き家や倉庫・ブロック塀などの解体を考えている方は、まずはこのクラッソーネで見積もりを取ってどれくらいの金額なのかというのを見てみるといいでしょう。

 

 

鹿児島県で空き家を解体する前に助成金や補助金を確認

空き家の解体には結構お金がかかるのですが、補助金や助成金が受けられる可能性もあるので確認しておくといいでしょう。

 

鹿児島県の空き家解体での補助金や助成金は以下のようになっています。細かいことに関しては各地方自治体に問い合わせて確認するようにしてください。解体工事に関しての補助金や助成金ですので、空き家での定住者支援等は省いています。

 

注意:情報が間違っている可能性もありますので、必ず市町村に問い合わせるようにしてください。

鹿児島県の市町村別補助金・助成金情報

鹿児島市

●危険空家解体工事補助事業

 

【問い合わせ先】
建設局建築部建築指導課
〒892-8677 鹿児島県鹿児島市山下町11-1
電話番号:099-216-1358
詳細ページ:http://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/kenchiku/kenshido/machizukuri/kaihatsu/kenchiku/rokyu/hojo.html

鹿屋市

●解体撤去費の補助金制度
市では、市民の安全安心の確保と住環境の改善及び良好な景観の維持を図るため、法に規定する助言、指導又は条例に規定する助言、指導等を受けた危険空き家に対し、解体及び撤去に係る経費等の一部助成を行っています。
詳しくは、安全安心課までご相談ください。

 

【問い合わせ先】
鹿屋市市民生活部安全安心課防犯交通係
〒893-8501鹿児島県鹿屋市共栄町20番1号
電話番号:0994-31-1124
詳細ページ:https://www.city.kanoya.lg.jp/bouhan/kurashi/tochi/sonota/kaitaitekkyo.html

枕崎市

●危険空家等の解体撤去事業補助制度
危険空家等の解体撤去を推進し、市民の皆さんの安心安全を確保することを目的として、解体撤去費用の一部を、市が補助金として交付するものです。

 

【問い合わせ先】
総務課
〒898-8501 鹿児島県枕崎市千代田町27
電話番号:0993-72-1111
詳細ページ:https://www.city.makurazaki.lg.jp/soshiki/soumu/11057.html

阿久根市

●危険空家等解体撤去事業補助金
市では、市内にある危険空き家を解体撤去する人に対し予算の範囲内で補助金を交付しています。危険空き家の解体撤去を計画しているかたは、解体撤去工事の契約をする前に都市建設課建築住宅係にご相談ください。

 

【問い合わせ先】
都市建設課 建築住宅係
〒899‐1696 鹿児島県阿久根市鶴見町200番地
電話番号:0996‐73‐1198
詳細ページ:https://www.city.akune.lg.jp/soshikikarasagasu/toshikensetsuka/kenchikujuutakukakari/2/2/1117.html

出水市

●住宅解体工事促進事業
市では、市内事業者を利用して一般的な住宅の解体工事を行う人に対し補助金を交付します。

 

【問い合わせ先】
住宅課 住宅対策係
〒899-0292 鹿児島県出水市緑町1番3号
電話番号:0996-63-4127
詳細ページ:https://www.city.kagoshima-izumi.lg.jp/page/page_03970.html

指宿市 補助金・助成金なし
西之表市 補助金・助成金なし
垂水市

●垂水市空き家解体撤去事業
垂水市内にある空き家を撤去解体することにより、景観や住環境の向上及び安心安全の確保するとともに、地域経済の活性化を図るため、空き家の解体撤去に市内業者を利用した場合に対して補助金を交付いたします。

 

【問い合わせ先】
垂水市役所土木課建設係
〒891-2192 鹿児島県垂水市上町114番地
電話番号:0994-32-1111
詳細ページ:https://www.city.tarumizu.lg.jp/kensetsu/akiyakaitai.html

薩摩川内市

●危険廃屋等解体撤去促進事業
適切な管理が行われていない危険廃屋等の解体撤去に対する補助金制度です。

 

【問い合わせ先】
建築住宅課 建築指導グループ
〒895-8650 鹿児島県薩摩川内市神田町3番22号
電話番号:0996-23-5111
詳細ページ:https://www.city.satsumasendai.lg.jp/www/contents/1394513534530/index.html

日置市 補助金・助成金なし
曽於市

●危険廃屋解体撤去補助金
市民の安心安全と住環境および良好な景観を促進し、併せて市内産業の活性化を図る為、市内に存する危険廃屋の所有者(委任を受けた場合も含む)が危険廃屋の取り壊し・撤去・処分にかかる工事を市内の解体作業者等に発注する場合に、その経費の一部を補助します。

 

【問い合わせ先】
曽於市役所 建設課
〒899-8692 鹿児島県曽於市末吉町ニ之方1980番地
電話番号:0986-76-8811
詳細ページ:https://www.city.soo.kagoshima.jp/kurashi/kurashisumai/zyuutakuhozyo/kikennhaioku.html

霧島市

●老朽危険空き家等解体撤去補助金
市民の安心安全を確保するとともに、生活環境の改善を図り、併せて地域の活性化にも寄与することを目的に、老朽危険空き家等を解体撤去する所有者等に対して、補助金を交付します。

 

【問い合わせ先】
建設部建築指導課建築指導グループ
〒899-4394 鹿児島県霧島市国分中央3-45-1
電話番号:0995-64-0954
詳細ページ:https://www.city-kirishima.jp/shido/machizukuri/kenchiku/akiya/akiyatekyohozyo.html

いちき串木野市

●危険廃屋等解体撤去工事補助金
おおむね1年以上の空き家等を解体撤去する場合、要件等を満たすと、補助金の交付を受けられます。

 

【問い合わせ先】
いちき串木野市役所市民生活課環境衛生係
〒896-8601 鹿児島県いちき串木野市昭和通133番地1
電話番号:0996-33-5614
詳細ページ:http://www.city.ichikikushikino.lg.jp/kankyo1/kurashi/seikatsu/hojo/kojihojokin.html

南さつま市

●南さつま市危険廃屋解体補助事業
市では、市民の安心安全の確保や市内の景観及び住環境の向上を図るため、老朽により危険となった廃屋や自然災害によって、全壊、半壊又は一部損壊した家屋等の取り壊しや撤去に要した費用に対し、次の補助要件等により補助金を交付します。

 

【問い合わせ先】
本庁総務課自治防災係
〒897-8501 鹿児島県南さつま市加世田川畑2648番地
電話番号:0993-76-1501
詳細ページ:http://www.city.minamisatsuma.lg.jp/shimin/bosai-kotsu/e022367.html

志布志市

●危険廃屋解体撤去補助事業
志布志市では、危険な家屋を解体する者に対し、解体工事費の一部を補助しています。

 

【問い合わせ先】
建設課 都市政策推進室 都市計画係
〒899-7192 鹿児島県志布志市志布志町
電話番号:099-474-1111
詳細ページ:https://www.city.shibushi.lg.jp/docs/2013091900331/

奄美市

●危険空き家等除却助成金
奄美市内にある不良度・危険度・周囲への影響度が高い危険な空き家を解体する場合、予算の範囲内において助成金を交付します。

 

【問い合わせ先】
総務部プロジェクト推進課
〒894-8555 鹿児島県奄美市名瀬幸町25-8
電話番号:0997-52-1111
詳細ページ:https://www.city.amami.lg.jp/pjsenryaku/akiya/akiya3.html

南九州市

●空家等適正管理支援事業(除却)
老朽化した空き家の円滑な除却を図るため,「南九州市空家等適正管理支援事業費(除却)補助金要綱」の規定により,特定空家の管理不全な空家に対して,除却費用の一部を助成します。

 

【問い合わせ先】
建築住宅課建築係
〒897-0392 鹿児島県南九州市知覧町郡6204番地
電話番号:0993-83-2511
詳細ページ:https://www.city.minamikyushu.lg.jp/kentiku/anshin/shobo/akiyataisaku/tekisekanri.html

伊佐市 補助金・助成金なし
姶良市

●姶良市危険空家の解体撤去工事に係る補助制度
建物を管理不全な状態で放置し、建物の倒壊・飛散、瓦や外壁の落下などにより、近隣住民や通行人に怪我を負わせた場合、民法の規定では、所有者など(相続人)が賠償責任を負うことになります。
姶良市では平成29年度から要件を満たす危険な状態の建物を解体撤去したい方に対して、費用を補助する支援制度を設けました。

 

【問い合わせ先】
建設部建築住宅課建築第1係・第2係
〒899-5492 鹿児島県姶良市宮島町25番地
電話番号:0995-66-3409
詳細ページ:https://www.city.aira.lg.jp/kenchiku/kurashi/sumai/kenchiku/akiyakaitaihojo.html

三島村 補助金・助成金なし
十島村 補助金・助成金なし
さつま町

●危険家屋解体撤去補助金
さつま町では、町内の景観及び町民の安心安全な住環境の確保を図るため、危険家屋の解体・撤去に係る経費の一部補助を実施します。

 

【問い合わせ先】
さつま町役場建設課建築係
〒895-1803 鹿児島県薩摩郡さつま町宮之城屋地1565番地2
電話番号:0996-53-1111 
詳細ページ:https://www.satsuma-net.jp/kenchi/kurashi/machi/sumai/sesaku/hojokin.html

長島町

●危険な空き家の解体撤去工事の費用に対する補助制度
町では、住民生活の安全を確保するために、老朽化などにより危険な状態にある空き家の解体工事の費用を一部補助する制度を制定しております。

 

【問い合わせ先】
長島町役場 景観推進課建設係
〒899-1498 鹿児島県出水郡長島町鷹巣1875番地1
電話番号:0996-86-1111
詳細ページ:https://www.town.nagashima.lg.jp/topinfo_kensetu/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E7%A9%BA%E3%81%8D%E5%AE%B6%E3%81%AE%E8%A7%A3%E4%BD%93%E6%92%A4%E5%8E%BB%E5%B7%A5%E4%BA%8B%E3%81%AE%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A3%9C%E5%8A%A9/

湧水町 補助金・助成金なし
大崎町

●危険家屋解体補助金
住民生活の安全・安心と良好な生活環境の確保を図るため、危険な空家の解体費用の一部を補助する制度です。

 

【問い合わせ先】
建設課管理係
〒899-7305 曽於郡大崎町仮宿1029番地
電話番号:099-476-1111
詳細ページ:https://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/ks_kanri/kensetsukanri/kikenkaokukaitai.html

東串良町 補助金・助成金なし
錦江町

●空き家解体撤去事業補助金
町内の景観及び住環境の向上並びに町民の安心安全の確保を図ることを目的に、町内業者を活用して空き家解体・撤去を行った場合にその費用の一部を助成する制度です。

 

【問い合わせ先】
政策企画課
〒893-2392 鹿児島県肝属郡錦江町城元963番地
電話番号:0994-22-3032
詳細ページ:https://www.town.kinko.lg.jp/soshiki/2/3942.html

南大隅町 補助金・助成金なし
肝付町 補助金・助成金なし
中種子町 補助金・助成金なし
南種子町 補助金・助成金なし
屋久島町 補助金・助成金なし
大和村 補助金・助成金なし
宇検村 補助金・助成金なし
瀬戸内町

●老朽危険空き家等除去促進事業
瀬戸内町では,老朽危険空き家等の適正管理に関する条例に基づき,適正に管理されず防犯・防災上周囲に対して危険性の高い老朽危険空き家等除去工事を行う方に対して,その工事に要する費用の一部を補助します。

 

【問い合わせ先】
瀬戸内町企画課企画振興係
〒鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋船津23番地
電話番号:0997-72-1112
詳細ページ:https://www.town.setouchi.lg.jp/shinkou/cho/kurashi/sumai/akiya/rokyukikenakiyajokyosokusinjigyo.html

龍郷町 補助金・助成金なし
喜界町 補助金・助成金なし
徳之島町 補助金・助成金なし
天城町 補助金・助成金なし
伊仙町 補助金・助成金なし
和泊町 補助金・助成金なし
知名町 補助金・助成金なし
与論町 補助金・助成金なし

鹿児島県の解体業者一覧

MK産業

MK産業は鹿児島県鹿児島市を中心に鹿児島県全域の解体工事を20年以上行ってきた解体業者です。
一般住宅からビルなどの大型建築物の解体をおこなっていますよ。

 

【住所】鹿児島県鹿児島市山田町1999-1
【電話番号】099-264-9667

 

ヤマグチ株式会社

ヤマグチ株式会社は建設廃棄物の分別とリサイクルをしっかりして、「壊す」ではなく「リサイクル」して地球にやさしい解体工事をしてくれます。
ビルなどの大型施設の解体も可能ですし、一般住宅の解体も沢山行っていますよ。

 

【住所】鹿児島県霧島市牧園町宿窪田1960
【電話番号】0995-76-0011

 

解体のゴダイ

解体のゴダイは現場を熟知した専門スタッフが、小さな疑問や不安にも一つ一つ丁寧に答えてくれますよ。
また、新築工事や土木工事も手掛ける総合建設業者である経験を活かし、騒音や粉塵などによる迷惑を最小限に抑え、ご近所への配慮を大切にしながら作業してくれます。

 

【住所】鹿児島県霧島市横川町中ノ1383
【電話番号】0995-72-0123

 

環境特殊建設株式会社

環境特殊建設株式会社は長年続いている地域密着の解体工事会社です。
一般住宅からマンション・工場まで広範囲に対応していて、これまで培ってきた経験を活かし確実丁寧な解体工事をしてくれます。

 

【住所】鹿児島県鹿児島市上之園町12番14号
【電話番号】050-5875-8506

 

株式会社江口産業

株式会社江口産業は鹿児島県姶良市を拠点に九州全域にて工事を行っています。
解体工事だけでなく斫り業務、リフォーム、土木、アスベスト除去工事、ワイヤーソー工事などもしていますよ。

 

【住所】鹿児島県姶良市東餅田1022-1
【電話番号】0995-65-1432

 

株式会社東創業

株式会社東創業は創業20年以上の実績で、安全で確実な解体工事をしてくれます。
近隣住民の方への配慮も徹底しているので、近隣トラブルを心配している方も大丈夫です。

 

【住所】鹿児島県鹿児島市広木2-14-18
【電話番号】099-264-5775

 

株式会社タク工業

株式会社タク工業は2011年に設立した会社で、鹿児島市を中心に解体工事をしています。
工事からリサイクルまで一貫して業務を行うことで、「高品質」「スピード対応」「コストカット」を実現していますよ。

 

【住所】鹿児島県鹿児島市吉野町10710-191
【電話番号】099-248-8007

鹿児島県での解体工事・空き家の悩み体験談

遠く離れた鹿児島県に空き家になった両親の家を持つ息子の苦難

私は現在埼玉に住んでいる。

 

67歳になる定年退職して、嘱託社員として同じ会社で働きながら、在職老齢年金をもらっているシニアである。

 

去年、父親の23回忌そして母親の17回忌を迎えた。残念ながら、コロナ禍で執り行うことはできなかったが、いずれにしろ亡くなったのはるか昔だ。

 

つまり、母親が亡くなってから、17年間誰も住んでいないということだ。誰も住んでいない空き家だ。それも遥か彼方鹿児島にある。

 

家というのも人が住まなくなったら、あっという間に傷んできてしまうと言われている。

 

実家のそばに住んでいる妹が時間を見て、窓を開けて、空気を入れ替えてくれたりしているが、それにも限界がある。実際に住むということとは、全然違う。

 

特に水回りの劣化は容赦ない。水道の蛇口をひねっても、すぐには水は出ないという。水が出だしても、しばらくは錆のでた茶色い水が続くそうだ。当然飲めない。

 

バスタブに水を張ろうとしてもいつまでも澄んだきれいな水のはならないそうだ。風呂にも入れないということか。

 

最近は妹の連れ合いが週末には泊まって、別荘代わりに使っていてくれているとのことだが、とても優雅な別荘暮らしとは言えないだろう。

 

建物と同時に外構の問題もある。朽ちていくのは建物だけではない。外回りの構築物もどんどん傷んで壊れていくはずだ。

 

家の中は外からは見えないのだから、人目は気にならないが、門扉や塀、カーポートの屋根など傷んでくると、人目を惹くばかりである。これはどうしようもない。

 

困ったことにこれ等の物は修理するのも、壊して撤去するにも費用がかかることだ。大胆に家ごと壊して更地にしてはどうかと考えるが、これも問題山積である。

 

まずは撤去費用である。廃材の分別などが厳しくなり、200万では済まない金額になっている。そして壊した後の税金である。

 

家作即ち家がなくなると、宅地ではなくなるため、税金がグンと上がる。これがそこここでいつまでも廃屋のなくならない理由である。

 

いずれにしろ、八方ふさがりで、前にも後ろにも行けない状況である。さて、どうしよう?

鹿児島県の空き家解体の現状

鹿児島県における空き家解体の現状は、火山活動の影響を受けやすい地理的特性や、島嶼部と本土の異なる地域特性により多様な課題があります。鹿児島市や霧島市などの都市部では、老朽化した住宅や商業施設の解体が進まないことが問題となっている一方で、奄美大島や種子島といった島嶼部では、過疎化と高齢化に伴う空き家の増加が深刻です。鹿児島県は自然災害のリスクが高く、また観光資源が豊富な地域であるため、空き家対策において地域の特性を考慮した取り組みが求められています。

 

1. 鹿児島県における空き家の増加背景

鹿児島県では、人口減少と高齢化が進む中、空き家の数が増加しています。鹿児島市や霧島市といった主要都市でも、古くなった住宅や商業施設が再開発されないまま放置され、空き家として残るケースが多くあります。特に、鹿児島市内の一部地域では、火山灰による建物の劣化が早く進行し、維持が難しくなって空き家となるケースが見られます。

 

一方、奄美大島、種子島、屋久島といった島嶼部では、若年層が本土や都市部に移住してしまうことにより、家屋が後継者不在のまま放置されて空き家になるケースが増えています。特に奄美大島などの離島地域では、過疎化と高齢化が進行しており、空き家が景観を損なうだけでなく、自然災害時に大きなリスクとなっています。

 

2. 空き家解体にかかる費用と補助金制度

鹿児島県内で空き家を解体する費用は、建物の規模、状態、立地条件により異なりますが、一般的に100万円から300万円程度かかります。鹿児島市や霧島市のような都市部では、重機の搬入が比較的容易なため、解体費用が抑えられる傾向にあります。しかし、奄美大島や屋久島のような離島では、重機や資材を船で運搬する必要があるため、解体費用が高額になることが多いです。

 

鹿児島県および各自治体では、空き家解体を促進するために補助金制度が設けられています。例えば、鹿児島市では、老朽化が進んで危険と認定された空き家に対して解体費用の一部を助成する制度があり、所有者の負担を軽減しています。また、離島地域でも、解体後の土地を有効活用することを奨励し、農地や公共施設用地として再利用する際の補助金制度を提供しています。

 

3. 鹿児島県特有の空き家問題

鹿児島県特有の空き家問題には、自然災害の影響を受けやすい地理的特性と、離島地域の過疎化が挙げられます。まず、桜島の火山活動により、火山灰の堆積が建物の劣化を早めるため、鹿児島市内では比較的早い段階で空き家となるケースが見られます。これらの空き家は、地震や火山噴火の際に倒壊のリスクが高く、防災上の大きな課題となっています。

 

また、奄美大島や種子島、屋久島といった離島では、人口減少が顕著であり、空き家の増加が地域の景観や生活環境に悪影響を与えています。これらの地域では、特に観光資源としての利用価値があるにもかかわらず、空き家の維持管理が進まず、地域全体の魅力が低下するリスクもあります。

 

4. 空き家解体の課題と取り組み

鹿児島県における空き家解体の課題として、所有者不明物件や相続が進まないまま放置された物件が挙げられます。相続問題が未解決で所有者が不明な場合、自治体が解体を進めることが難しく、防災面でのリスクが高まります。

 

鹿児島県では、空き家の実態調査を進め、特定空き家として認定する取り組みを行っています。特定空き家に認定された場合、自治体は所有者に対して修繕や解体の指導を行い、必要に応じて行政代執行で解体を実施することも可能です。また、空き家バンク制度を活用し、空き家を移住希望者や起業希望者に提供することで、地域の活性化を図る取り組みも行われています。

 

5. 地域資源としての空き家再利用の試み

鹿児島県では、空き家を単に解体するのではなく、地域資源として再利用する取り組みも進められています。例えば、奄美大島では、空き家をリノベーションして観光客向けの宿泊施設やカフェとして再利用するプロジェクトが行われています。奄美の自然や文化を体験する観光資源としての価値を高めることを目指しています。

 

また、霧島市では、空き家を利用して地域住民向けのコミュニティスペースやシェアオフィスとして再利用する試みも行われています。これにより、地域住民の交流の場が増え、地域コミュニティの再生に寄与しています。さらに、農村部では、空き家を新規就農者の住まいとして提供することで、農業の担い手を増やす取り組みも行われています。

 

6. 空き家解体後の土地活用

鹿児島県内では、空き家を解体した後の土地の活用にも積極的に取り組んでいます。鹿児島市では、解体後の土地を駐車場や公共施設用地として整備し、地域住民にとって有益な空間を提供しています。また、南さつま市や枕崎市では、解体後の土地を農地として再利用する動きがあり、地域の農業振興に貢献しています。

 

さらに、解体後の土地に太陽光発電設備を設置することで、地域のエネルギー自給率向上を目指す取り組みも行われています。特に離島地域では、再生可能エネルギーの利用によって、エネルギー供給の安定化を図ることが期待されています。

 

7. 今後の展望

鹿児島県における空き家問題の解決に向けて、自治体、地域住民、企業が協力し、さまざまな取り組みを進めています。都市部では、再開発と連動した空き家の解体と再利用が進み、農村部や離島では、伝統的な建物の保存や観光資源としての活用が模索されています。また、空き家バンクを通じた移住促進や、空き家の利活用による地域再生が重要なテーマとなっており、鹿児島県全体で持続可能な地域づくりを目指す取り組みが続けられています。

 

今後も、鹿児島県における空き家問題の解決には、所有者不明物件の法的処理の強化、補助金制度の拡充、解体後の土地の有効活用が求められます。これにより、地域社会の安全性と住みやすさを向上させ、鹿児島県全体の発展に貢献することが期待されています。