大阪は「食い倒れの街」として知られており、古くから食文化が発展してきました。大阪のおせち料理は、その土地ならではの食材と調理法が反映されており、他の地域のおせちとは一味違った個性を持っています。大阪の人々は、新年を迎えるにあたって、家族や親しい人々と一緒に贅沢で美味しいおせちを楽しむことを大切にしており、そのため、味や盛り付け、そして食材の選び方にもこだわりが強いのが特徴です。
【昆布巻きと「松前漬け」風の味付け】
大阪のおせち料理には昆布巻きが定番ですが、その味付けには関西風の特徴があります。昆布巻きは甘さ控えめで、だしの風味をしっかりと引き出したものが多く、濃い味付けが特徴の東日本とは対照的です。また、松前漬けの影響を受け、細く刻んだ昆布を漬け込んだものが含まれることもあり、これは大阪の沿岸部で手に入りやすかった魚介類と昆布を使った食文化に由来します。
【祝い肴三種に代わる関西風の盛り合わせ】
おせち料理の定番である「祝い肴三種」(黒豆、数の子、田作り)に加え、大阪ではより多くの料理が一つの重箱に盛り込まれます。例えば、錦糸卵や紅白なますのように、華やかな色合いの料理が加わり、見た目に豪華さを増すのが大阪のおせちの特徴です。また、数の子の味付けも関西風の薄味が主流で、素材の味を生かす調理が好まれます。
【だしの文化が反映されたおせち】
大阪は昆布やかつお節を使った「だし文化」が根付いており、これがおせち料理にも反映されています。煮物やだし巻き卵には、濃厚なだしが使われ、素材のうまみを引き立てることが重視されます。特に、棒だら(干しタラを甘辛く煮た料理)は、だしの風味とともに食べる伝統的な一品です。甘辛い味付けの棒だらは、大阪の伝統を受け継ぐ料理の一つで、他の地域とは異なる独特の風味を持っています。
【大阪らしい華やかでボリュームのある盛り付け】
大阪のおせちは、見た目の華やかさにもこだわりがあります。色とりどりの料理を美しく重ね、豪華で豊かな見栄えを意識します。これは、大阪の商人文化とも関連しており、新年を祝う席では「おめでたさ」を表現するために、食卓に彩りを加えることが重視されてきました。伝統的な料理だけでなく、現代風の食材や料理法を取り入れる家庭も多く、例えば、ローストビーフや海鮮料理などが加わることもあります。
【「たこ」や「えび」の使用】大阪湾に面していることもあり、海産物が豊富な大阪では、タコやエビを使った料理が多く見られます。タコの煮物やエビの旨煮は、おせちに欠かせない存在であり、これらは大阪の海産物文化と深く関わっています。タコは「多幸」という縁起を担ぐ食材として、またエビは「長寿」の象徴として、新年の祝いの席に登場します。特に、大阪では甘辛く煮たエビが人気で、他の地域のおせちと比べて少し濃いめの味付けがされることが多いです。
【地域の郷土料理も含まれる】
大阪のおせちには、地域独特の郷土料理が含まれることもあります。例えば、**「船場汁」**は、大阪の船場地域に伝わる伝統的な汁物で、だしをしっかりと利かせた魚介類を使った料理です。これが正月料理として食卓に並ぶ家庭も多く、他の地域では見られない特徴的なおせちの一品です。また、八幡巻き(牛肉や魚をゴボウに巻いて煮たもの)も、祝いの席にぴったりの豪華な料理として人気です。
近年、大阪では伝統的なおせち料理に現代的なアレンジを加えたスタイルが見られます。例えば、フレンチやイタリアンの影響を受けた洋風おせちや、洋風テリーヌやスモークサーモンなどが加わることがあります。また、大阪ならではの食文化を取り入れたおせちとして、たこ焼きやお好み焼きといった大阪名物をおせちにアレンジして盛り込む家庭も増えています。これらは特に若い世代に人気があり、新年のお祝いに「大阪らしさ」を強調するスタイルとして定着しつつあります。
大阪のおせちは、食材の豊富さ、だしの文化、そして豪華な見た目を重視する点で、他の地域のおせちとは一線を画します。歴史的な背景として、江戸時代に商業都市として栄えた大阪は、食文化も発展し、食材の種類や調理法に工夫が凝らされています。そのため、素材本来の味を活かしつつ、彩り豊かでボリューム感のあるおせちが好まれます。
大阪のおせちは、伝統と革新が交わりながら、今もなお進化し続けている食文化の象徴です。食の都としての誇りを反映させつつ、家族や友人と共に新しい年を祝うための華やかで美味しい料理が、大阪のおせち料理の最大の魅力です。
おせちのネット通販で圧倒的な人気なのが匠本舗です。毎年かなりの数が売れているので安心して注文することができます。
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オイシックスのおせちも人気ですね。素材にかなりこだわっているおせちです。
平八では20数年前から和風おせちにこだわり、食べる方が喜べるおせちを企画・製造・販売しています。
食材の持ち味、触感を生かし、幅広い素材を盛り込んだ生おせちになっています。ただ、冷凍おせちの要望もありますので冷凍も用意しています。
【住所】大阪府豊中市原田南1丁目12番8号
【電話番号】06-6868-8700
【公式サイト】https://hirahachi.co.jp/osechi/
ホテルニューオータニ大阪のおせちは至高の贅沢祝膳を彩るげんせんされた逸品の数々となっています。一つ一つに料理長のこだわりがあります。
国産黒毛和牛ローストビーフなども用意されていますよ。
【住所】大阪市中央区城見1-4-1
【電話番号】06-6949-3229
【公式サイト】https://www.newotani.co.jp/osaka/osechi/
和彩厨房 KATURAは大阪梅田駅からほど近い所にあり、職人の丁寧な仕事でおりなす和食の数々を提供しているお店です。
おせちは直接顔を見て渡したいとのことから、すべて店頭での受け渡しとなっています。おせちの内容は毎年変えているので、毎年注文しても飽きませんよ。
【住所】大阪府大阪市北区中崎西3-2-17 朝日プラザ梅田東Ⅱ 1F
【電話番号】06-6377-0024
【公式サイト】https://www.katura-nakazakicho.com/osechi_new.html
スイスホテル南海大阪のおせちは海鮮の重、お肉の重、スイーツの重が初登場しています。好きなおせちの組み合わせを楽しむことができますよ。
日本料理「花暦」料理長 花田浩之がだしからこだわり、厳選素材を取り合わせて仕上げた「花暦 二段重」は伝統的な品々の他、いくらの醤油漬けや数の子酒粕漬け、毎年好評の鰻真丈蒲焼などが鮮やかな一の重、真鯛柚香焼きや車海老芝煮など縁起物が美しい二の重がセットになっています。
【住所】大阪市中央区難波5-1-60
【電話番号】06-6646-1111
【公式サイト】https://swissotelnankaiosaka.com/ja/offers/swissotel-osechi-2024/
ホテルグランヴィア大阪のおせちは50品目を豪華にバランスよく盛り合わせた高級感のある三段重となっています。子供から大人まで楽しめるメニューを取り入れていますよ。
【住所】大阪市北区梅田3丁目1番1号(フロント19階)
【電話番号】0570-06-1235
【公式サイト】https://www.granvia-osaka.jp/news/detail/183890695064ed8ca97bcd1
ANAクラウンプラザホテル大阪は食い倒れの街大阪、キタノシンチニ根差して0年になります。
伝統の中にも革新を織り込んだ「日本料理」、ローズルームというミシュランのレストランで磨かれた「西洋料理」、ヌーベルシノアという新しい形に挑戦し続けて来た「中国料理」が含まれたおせちとなっています。
【住所】大阪府大阪市北区堂島浜 1-3-1
【電話番号】06-6347-1112
【公式サイト】https://www.anacrowneplaza-osaka.jp/osechi/
音羽は昭和45年9月25日に、大阪府池田市姫室で創業したお店です。その後に、すし・和食を中心とした店舗を大阪・京都・兵庫で展開してきています。
この音羽からもおせち料理が販売されていますよ。
【住所】 大阪府豊中市庄内宝町2丁目1番1号
【電話番号】0120-282809
【公式サイト】https://otowa-osechi.com/
私が子供の頃から住んでいた地域名は大阪府堺市北野田という所だったのですが、ずっと小さいときから食べていたお雑煮とおせちについて紹介したいと思います。
まず、お雑煮は白味噌ベースの味で、大根、人参、小芋をいれていました。白味噌ベースのお雑煮は京都が発祥と言われていて、我が家は京都出身なわけでもないのですが、近所でも白味噌ベースのお雑煮を作っている人が多かったです。
昆布で出汁をとり、そこに大根、人参、小芋をいれて、具材が適度に柔らかくなるまで煮込み、そして食べる前に丸餅をいれてお餅が柔らかくなるまで煮込んで頂きます。
お餅を何度か煮込んだり、また小芋が入ってることによって少し白味噌にとろみがついてきて、一段と美味しくなります。
またおせちも子供の頃から、毎年母親とおばあちゃんが作っていました。大阪府の特徴としては、おせちで鯛を食べることだと思います。この鯛はにらみ鯛と呼ばれていて、神様にお供えしてる間は、食べれずに睨んでみているという所から言われているようです。大阪府ではお供えが終わるとこの鯛をありがたく頂いています。
また鯛の他に関西では多くの家がおせちにいれている、縁起物の数の子、黒豆、たたきごぼうは必ず入っていました。黒豆などは作るのが手間がかかるのと、難しいのですが手作りの黒豆は非常に美味しくて、大阪を離れてからも必ずいれています。
また子供でも食べれるような栗きんとんや我が家は鶏ミンチを団子にして甘辛く煮たものも入っていたり、牛肉で人参、牛蒡、インゲン豆を巻いて、甘辛く焼いたもの等我が家独特のものもはいっていて、子供でも食べやすく大人になった今でもその時のおせちを受け継いで作っています。
私は大阪で生まれ大阪で育ったため、大阪以外の都道府県に出たことがありません。
しかし、母が高知県、父が奈良県の生まれのためお正月のお雑煮が2種類出てきます。大阪や奈良など近畿圏では白味噌と、焼かない丸餅をそのまま入れて煮込みますが、我が家は同じ白味噌ベースの焼かない丸餅とエビの入った丸餅を焼かずに入れて食べます。
ほかの具材は、三つ葉、金時人参、里芋、大根を入れます。私は幼いころ、こちらの白味噌のお雑煮しか食べたことがなく、甘みが強く正直あまり好きではありませんでした。
でも、「お雑煮はこんなもんだ」と思っていたため、渋々食べていたこともありました。
高知ではすましのお雑煮だったらしく、白味噌の具材と同じものを使いますが、私はこちらのほうがあっさりしていて好きです。具材はそのままなのに、これほど雰囲気と味が変わるのかと大変驚き感動したものでした。
高知のお雑煮は、すましに角餅を入れるそうですが、我が家は近畿地方のお雑煮と合体しているので丸餅が入っています。お正月に2種類のお雑煮を食べるのは、昔からの習慣ではなく、ここ最近のことなので本音を言うと、すましも昔から食べたかったです。
おせちは、我が家では全部作らず基本的には料亭でのものを毎年予約し、一部を自宅で作ります。我が家では、棒鱈と黒豆、田作り(ごまめ)を自作します。というのも、もともと魚やをしていたので、魚に関する料理を作るのが得意なんだと思います。
私の住んでいる地域の近くには魚市場があるのもあって、おせちの具材は魚に関するものが多く、美味しいです。昔から身近だったので父母、祖母からしたらおせちの魚料理も身近な料理だったんだと思います。